1・カワイ株の優れた効果  

1 動脈硬化の治療と予防

(・) 高脂血症(動脈硬化)ネズミ(マウスとラット)へのカワイ株のコレステロール及び中性脂肪低下作用

 高コレステロール食(コレステロール1%、コール酸、胆汁酸の一種、0.5%)をネズミに与え続けますと、約2週間で動脈硬化の最大の原因である、高脂血症という病気にかかります。正常なネズミのコレステロールは、60mg/100ml血液なのに対して、高脂血症ネズミは250mg以上になります。この高脂血症ネズミにカワイ株を毎日1010個/ml与え続けると、コレステロール値は最大39.5%低下しました。一方、60%果糖を含む高果糖食を与え続けて2週間後に、血清トリグリセライド値(中性脂肪値)が約2倍に上昇したネズミに、カワイ株を同様に与え続けると、約4週間で中性脂肪値が最大69.1%も低下しました。このカワイ株にコレステロール及び中性脂肪の著しい低下作用を確認した上で、ウサギの実験にかかりました。




(・) 動脈硬化症ウサギへのカワイ株の投与効果

 ウサギは動脈硬化モデルとして好適な材料です。我々はニュージーランド・ホワイト系・雄ウサギ(このウサギは神戸大学医学部の渡辺先生から譲られた物である)を使って、カワイ株の投与効果を試してみました。
下の図1を見ながら読んで下さい。3週間普通食で飼育した後コレステロールを1%加えた、高コレステロール食を4週間投与することにより、通常のウサギの血清コレステロール値(30〜40mg/dl)から約60倍の2000〜2300mg/dlへと、血清コレステロール値は上昇します。(余談ですがヒトが約60倍コレステロール値が上昇したら死んでしまいます。)つまり実験的に動脈硬化ウサギを作った訳です。(簡単な様ですが、どのウサギでもこの様な動脈硬化になる訳でなく、前述したように渡辺先生の開発されたウサギのみが、このように動脈硬化になるのです。このように動物の系の開発は中々難しいものであることを知っていただきたい。)

 この動脈硬化症ウサギを、一方は元の通常の飼料に戻して飼育を続け自然治癒による血清コレステロール値を調べました。もう一方は、通常の飼料と同時に毎日カワイ株を1010個(約60mgであることを注目して頂きたい)投与し続けました。その結果、カワイ株を投与したウサギ(図1の赤線を見て下さい)では、きわめてスピーディに血清コレステロール値が低下しました。カワイ株の投与のウサギではコレステロール値は1週間で約50%減少し、2週間で約80%、4週間で約90%減少しました。そして15週で完全に正常値へ戻りました。

 つまりカワイ株はウサギのコレステロールを凄いスピードで、しかも著しく低下させ正常に戻したのです。カワイ株を投与すると、2000mg/dlもあったコレステロール値が、30〜40mg/dlの正常値に戻ったのです。一方、カワイ株を投与せず普通の飼料に戻したウサギ(自然治癒ウサギ)では(図1の黒線を見て下さい)、コレステールが低下するのが遅く、15週間たっても300〜400mg/dlものコレステロール値が存在し正常に戻るのに35週間もかかりました。


図1


 さらに驚くべき事に、35週の時点で解剖(日本獣医畜産大学、病理学教授の磯田先生にお願いしました)し、病理組織学的に比較しますと(写真参照)驚くべき事に、カワイ株投与のウサギの下行大動脈(人間の冠状動脈に近い)には、脂肪の沈着も全くなく、動脈硬化は完全に治癒していたのです(写真C)(これが世界で初めての発見です。今までの研究では動脈に一度沈着した脂肪は、治癒一除去されないとされていた)
 一方、カワイ株を投与しなかったウサギは35週でコレステロール値は正常に戻ったけれども、解剖して見ると下行大動脈に白く脂肪の沈着が見られ、明らかに動脈硬化は治癒していなかった。(写真B)
 他の肝臓や腎臓、あらゆる器官においても脂肪はきれいに除去されていました。特に血清中の脂肪もきれいに除去されて脂肪による濁りは全くなくなっていました。


A
B

血清写真
肝臓・腎臓

 

 

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